学校法人 千代田学園

- 理事長ご挨拶 Chairman's Message -

• 　 学校法人 千代田学園
  　 理事長
  　　　髙橋 保
     TAKAHASHI Tamotsu
• 学校法人千代田学園は、2020年に創立70周年を迎えます。今、その記念の年を新たな飛躍の機会とすべく、大阪千代田短期大学、大阪暁光高等学校、大阪千代田短期大学附属幼稚園それぞれが、一層豊かな教育活動の展開を図るとともに、各校種が協力して、総合学園ならではの魅力あふれる学園づくりのための改革をすすめています。
  改革のポイントは「対人援助職」の育成です。本学園は、全ての人の基本的人権が尊ばれ、人間らしく一生を健やかに過ごすことが出来るよう、暮らしや生活課題に寄り添いながら支え続ける、有為な人材を輩出することを教育理念として掲げています。将来、AI（人工知能）の導入により、日々の暮らしは大きく変容していくと言われていますが、人は相互の人間関係の中にあってこそ、生きていく意味も力も得られるという当たり前のことを信念として、人の温もりのある関わりが必要不可欠とされる教育や医療、福祉の分野で、本学園の社会的役割を果たしていきたいと切に願っています。人間の尊厳を守り抜く気概、それが千代田学園のスピリッツです。
  その一つは、高等学校における看護科・看護専攻科の5年一貫看護師課程です。地域医療の一翼を担う事業に貢献するという責任の重さを痛感しています。
  短期大学では、50有余年の歴史を有する幼稚園教諭や保育士の育成とともに、高齢者や障害者など社会福祉分野の重要な担い手である介護福祉士養成にも力を注いでいます。
  そして、2017年度にスタートした大阪千代田短期大学と大阪暁光高等学校が共同して取り組んでいる高短5年一貫の幼児教育コース。高校生が附属幼稚園や系列保育園で受ける実習には、短期大学と高等学校教員が相携えて教育に当たっています。総合学園の良さを発揮し、活気に満ちた学園へと日々変化しています。
  また、大阪千代田短期大学附属幼稚園は、2017年度から幼稚園型認定こども園に衣替えし、一段と保護者の期待にこたえるとともに、教員体制を整え、幼児教育の充実に取り組んでいます。
  そして更に、今、準備を急いでいる事業。それは、弘法大師・空海の教えである「人間教育」をともに建学の精神とする本学園と高野山学園が積極的に交流を深め、新しい形の教育を創造しようとする連携教育活動の構想です。両学園の信頼関係を基本に、「人間教育」の内容を深め、大阪暁光高等学校教育探究コースの生徒たちや大阪千代田短期大学の学生たちの意欲的な学びを保証する教育連携システムを是非とも実現するように全力で取り組んで参ります。
  世界の各地で、異なる宗教や民族間の戦争や紛争が絶えることがない状況ですが、であれば尚の事、違いを乗り越え、互いの良さを引き出す新たな関係の構築こそが未来を照らすと信じ、これからも千代田学園は歩み続けます。一度お立ち寄りいただき、学園の今日から明日をご覧になって下さい。心から歓迎することをお約束し、ご挨拶といたします。