Chiyoda Gakuen
五年一貫の看護教育に取り組み、今年はいよいよその五年目を迎えます。1期生の専攻科2年生は、来春国家試験です。生徒達だけでなく、教職員も一年また一年と、地歩を固めつつ歩んで来た四年間でした。
そもそも何故本校が看護教育に名乗りを挙げたのか、その理由は、学園の教育理念の今日的具現化として最適と考えたからです。「人間教育」を教育理念に掲げる本校は、全ての人の基本的人権を尊び、且つ主権者として自らの人生を全う出来る力を養うことを大切にして来ました。そうして学んだことを、社会に出てからどう活かして行けば良いかを考えた時、導き出された答えのひとつが看護教育でした。高度な専門的知識や技術が必要とされるのは言うまでもありませんが、それとともに人への共感性が何よりも求められる職業です。高校三年間で基礎学力の習得と看護教育の導入部をしっかりと結わえ、更に専攻科の二年間で専門科目を学び、人間力を備えた看護師の育成を目指す取り組みは、本校ならではの真骨頂と自負しています。
その真価が問われる来春に向け、学園は更なる教育環境の整備に着手することにしました。看護専攻科棟の建設です。静謐な学びの場は自覚や意欲を一層喚起することに資するでしょう。年内竣工を目途に取り掛かった所です。地域医療の担い手が育つ学園として、信頼を得られるようになるには、これからが正念場。多くの実習病院や諸先生方のご指導に感謝しつつ、一年後一人ひとりきちんと結果を出せるよう、生徒ともども教職員も気を引き締めて取り組んで参ります。
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