Chiyoda Gakuen
5月15日は、真言宗の宗祖弘法大師空海の生誕を祝う「青葉まつり」当日です。学校法人千代田学園は真言宗の末寺盛松寺の住職によって、1950年(昭和25年)に創設され、今日に至っています。真言宗縁の学園として、私達も又「青葉まつり」を大事な日として位置づけ、取り組んで参りました。毎年、中学校の先生方をお迎えし、初めに茶話会で、入学してやっと2か月余りが経過したばかりの1年生に学校生活の様子を聞かれるなど、和やかに交流をして頂き、生徒達も懐かしい先生との再会をちょっと緊張しつつ楽しみにしている貴重な機会となっています。そして中学校の先生方と本校教員との懇談は、其々の教育活動に対する相互理解の場として、極めて意義深いと感謝致しております。本当に有難うございます。
さて、それにしても今日の私は少々凹んでいます。何故なら折角お越し頂いた先生方に、全く意を尽くせなかったからです。あの時何を言いたかったのか?お伝えすべきことはたったひとつ。それは目途(めあて)を持って是非にでも本校に進学したいと生徒が思い、保護者の方々からも行かせてやりたい学校と信頼され、そして先生方にご支持ご賛同頂ける学校づくりに全力で取り組む、その決意です。キーワードは「対人援助専門職」。看護科・看護専攻科然り、高短5年一貫幼児教育コース然り、教育探究コースも又然り。何れも人々が安心して暮らせる生活インフラの担い手を輩出する高等学校であろうとする意思です。「人の役に立ちたい」「人から必要とされることに喜びを感じる」そんな生徒を育てたいと強く願っています。
目まぐるしく変転する社会にあって、ともすれば世界へ雄飛することが大志とされる風潮のもと、目の前に広がる様々な生活課題に一体誰が向き合うというのか。その課題解決のために労を惜しまない人材ほど、地域社会にとって頼もしい存在は無いのではないでしょうか。本学園は大阪千代田短期大学でも幼児教育科に介護福祉コースを併置し、地域福祉の担い手を育成しています。何故幼児教育科に介護福祉?その理由はふたつです。ひとつはそれが今日のそしてこれからの重大な社会問題だと言う事。ふたつには医療も福祉も教育に係る課題も時と人を選びません。むしろ一気に複合的に人々の生活に災難は降りかかってきます。科目横断的に学ぶことで全体像を掴む力を養い、専門職同士の速やかな連携の組織者として、文字通り斯界のリーダーの育成に意を用いたいと深く心に刻んでいるからです。
お忙しい中ご参加下さいました先生方、有難うございました。最後になりましたが、改めて生徒達を励まして頂ければそれを糧に一層張り切って頑張ることでしょう。吹奏楽部の演奏は如何だったでしょうか。多くが1年生です。稲本渡氏という良き指導者を得て、長足の進歩を遂げつつあるのではと、お感じになっていただけたら幸いです。お点前は美味しく点てられていましたか。金曜日の稽古で腕を磨き、地域の集まりや市民祭りなどにも積極的に出かけて喜ばれています。そして生徒会長の歓迎のことば。大阪暁光高等学校の歴史とも言うべき家庭学習と充実ノートで培った学びの到達点についてご理解を頂けたのではと思います。どうかこれからも本校教育と生徒を暖かく御見守り下さいますようお願い申し上げ、御礼と致します。
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