Chiyoda Gakuen
随分とご無沙汰してしまいました。年度当初のあれこれに、つい感けて元来のずぼら癖にすっかり捕らわれてしまった結果です。気が付けば季節もずっと進み、初夏を思わせるこの頃です。改めて宜しくお願い致します。さて、本年度は本学園、なかでも大阪暁光高校にとって、とりわけ大切な一年になります。五年一貫の看護科・看護専攻科を設置して5年目。本年度末の看護師国家試験に臨む一期生は、夢を叶える未来への扉を前にして、大きな期待に胸躍らせつつ、最終学年をスタートさせたことでしょう。過日、卒業に先んじて本校で開催した「合同就職説明会」には22病院の皆様にご参加を頂き、それぞれのブースで生徒や保護者に懇切丁寧な対応をして下さいました。伏して感謝申し上げる次第です。有難うございました。教職員もまた愈々だとの思いを強くした一日となりました。
そして、普通科です。「教育探究コース」と「幼児教育コース」に新入生を迎え、担任は言うに及ばず、教職員挙げて新しいコースを育てようとの気概に満ちています。学園改革の素地は整いました。短期大学も高等学校もともに、「人の一生に関わる仕事」(対人援助専門職)を目指す生徒の進学先として、確固たる信頼を得られるかどうか、日々の教育活動に係っていると心新たにしているところです。
これから先、我が国はますます少子高齢化が加速し、人口減少社会になって行きます。
それは同時に労働力人口の減少も避けられないことを意味しています。一方、人工知能の研究が飛躍的に進展し、多くの仕事が人からロボットなどに取って代わられるとも言われています。しかし、教育や医療、福祉労働の分野では、勿論最新の科学技術の応用は大いに進めなければなりませんが、基本は人間と人間の感情の交感を伴った関係性です。一見煩わしく見える世界に敢えて分け入り、そこにわが身を置くことを厭わない人を私達は支え続けたいと願っています。
そうした観点に立って見た時、教員や心理職あるいはカウンセラーやセラピストなど、社会と人間への深い洞察と理解が何より求められる職業を志向する「教育探究」コースに初年度から24名、高短一貫5年の「幼児教育コース」に67名の生徒を迎え入れられたことは、どれ程心強く思ったか、勇気百倍とはこのことです。又、大阪千代田短期大学付属幼稚園も幼稚園型認定こども園として、新たな一歩を踏み出しました。短期大学そして高等学校と大いに交流し、幼稚園の魅力を一層豊かに育みます。このように学校法人千代田学園は、深く生活に根差し、地域社会にとって無くてはならない存在として、その使命を全うする決意を高揚した気分のまま宣言し、再開第一報と致します。今後ともどうか暖かく御見守り下さいますようお願い申し上げます。
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