Chiyoda Gakuen
看護専攻科へ進級される皆さん、進級おめでとうございます。三年間の高校過程を終えられた皆さん方は、いよいよ看護師を目指して、真の意味で専門科目の学びに臨まれます。より深くより高度な講義。そして何よりも臨床の場面における実習は、皆さん方を大いに鍛えてくれることでしょう。今は、期待と不安が入り交じる複雑な気持ち、と言うところでしょうか?勿論、山坂はいろいろ巡って来ますが、大丈夫。一日一日を疎かにせず、学び続ける姿勢を大切にして行けば、必ず夢は叶います。だから一夜漬けの試験勉強等という考えは、この際綺麗さっぱり洗い流して下さい。何故看護師を志そうと思ったのか、どんな看護師になりたいのか。今こそ「初心忘るべからず」の精神で新たなスタートラインに立ちましょう。
さて看護の仕事で大事なことはと言えば、当然疾病そのものについての正しい知識や為すべきことを過たず、医療人として、しっかり患者さんに向き合うことですが、これが実に難しい。何故か?一人ひとり異なる生活環境。当然、病に対する備えも覚悟も千差万別です。病状を幾度も聞き、本当に大丈夫かと不安げな人、一方医師の指示や処方を守らず、如何にも投げやりに見える人、あるいは医療費に事欠き受診を躊躇う人等様々です。どんな時、どんな人に対しても変わらず接することが出来るか、「言うに易く行うは難し」とはよく言ったものです。病人としてではなく、その人自身を知ろうとしない限り、より良い看護は望むべくもありません。
学校法人千代田学園は、対人援助専門職育成を自らの使命として任じ、今日的な社会問題の解決に少しでも資することを目途にこの5年一貫看護・看護専攻科も設置しました。従って、皆さん方は自身の人生に於けるキャリアプランと学園の社会的責務合一の体現者、と言うことになります。自らが選んだ道に誇りを持って進んで下さい。教員は言うに及ばず、学園も2017年中に看護専攻科棟を整備し、皆さん方が思いっきり気の済むまで学べる環境を整えることをお約束し、進級式に当たっての挨拶と致します。
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